この記事では、「体系」と「構成」の違いを分かりやすく説明していきます。
「体系」とは?
「体系(たいけい)」とは、個々の要素を相互に関連させて、秩序をつけた組織の全体のことを意味しています。
または、個々の認識を一定の原理で、論理的に統一した知識の全体を表しています。
「体系」と意味が似ている言葉には、「システム」、「体制」、「組織」などが挙げられます。
そして、「体系」と反対の意味になる言葉は「分散」、「個別」などになります。
さらに、「体系」の英語表記は“system”、“organization”などになります。
「構成」とは?
「構成(こうせい)」とは、個々の要素を組み立てて全体を成り立たせることや、その成り立たせたものをいいます。
「構成」と似た意味を持つ言葉としては、「組成」、「形成」、「結成」、「編隊」などがあります。
そして、「構成」と意味が反対の語は「分解」になります。
さらに、「構成」は英語で“composition”、“configuration”などと表記することができます。
「体系」と「構成」の違い
「体系」と「構成」の違いを、分かりやすく解説します。
「体系」は個々の要素に相互関連を持たせて、秩序づけた組織の全体、または一定の原理に基づき、個々の認識を論理的に統一した知識の全体を意味しています。
一方、「構成」は個々の要素を組み立てて全体を作ることや、その組み立てたものを表しています。
「体系」と「構成」には、これらのような違いが見られます。
「体系」の例文
・『APG体系は被子植物の分類体系です』
・『伝統的な分類体系には、 種、属、科、目、綱、門、界の7つの階級名があります』
「構成」の例文
・『地球上の自然を構成する要素は、エネルギー、水、空気、物質です』
・『日本代表のほとんどが、海外で活躍しているメンバーで構成されています』
まとめ
今回は「体系」と「構成」の意味や違いなどについてご紹介してきました。
「体系」と「構成」はどちらも個々がまとまった全体を意味しています。
「体系」は全体がまとまり、統一感があるのに対し、「構成」は個々が独立した全体を表しています。
「体系」と「構成」、それぞれの言葉の意味や違いを知ることで、より適切に使えるようになるでしょう。