ここでは「この人」の敬語表現に関して解説します。
「この人」の敬語での表現
「この人」という言葉は、一般的には「近くにいる特定の人」のことをあらわすものです。
「この」に含まれているのは、距離的な近さだけではなく、精神的な近さも含まれるので、家族や友達のことを言う場合もあります。
この言葉は名詞であり、一般的に敬語で表現するために使われる、「お」をつけるパターンは慣習的に使えません。
したがって、敬意の表現のためには別の言葉に変更する必要があります。
「人」という単語の敬語表現としては「方」という便利なものがありますので、ポピュラーな形としては「この方」というものになるでしょう。
謙譲語にかんしては後述します。
「この人」を敬語で言い換えた場合の使用例
「この人」を敬語で言い換えた場合の例文としては、前述のように「この方」が最もポピュラーなので、例文としては「この方は、言語学の先生です」、あるいは「プログラミングに関しては、この方教わるのが良いでしょう」のようなものがあるでしょう。
「この人」の尊敬語
「この人」の尊敬語としては、前述のように「この方」がもっともよく使われますが、他にも言い換えを使用した「こちらの方」、「こちらのお方」、「ここにいらっしゃる方」のような表現も可能です。
「この人」の謙譲語
「この人」という単語を使う場合には、その「人」は、あきらかに自分ではないので、そもそも謙譲語を使う必要はありません。
しかし、たとえば、その場に3人いて、自分の身内を第3者に紹介する場合には、謙譲語を使う必要が出てきます。
この場合に使われるのは、「人」の謙譲表現として一般的に使われる「者」を使って、「こちらの者」ということになるでしょう。
まとめ
この記事では「この人」の敬語表現に関して、解説してきました。
この機会にぜひ、「この人」という言葉を積極的に使ってみるのも良いでしょう。