「掃除」と「片付け」はいずれも住まいに関連する言葉ですが、意味が異なるため区別して認識する必要があります。
この記事では、「掃除」と「片付け」の違いを分かりやすく説明していきます。
「掃除」とは?
「掃除」は「そうじ」と読む言葉で、「汚れやゴミ、ほこりなどを取り除いて住まいの内外をきれいにすること」を意味します。
また、「害悪などを除去すること」という意味も含んでいます。
漢字の「掃」には「払い清める」、「除」は「あまねく」といった意味があり、元来は「神聖である場所を隅々まで掃き清める」という意味で使われていたそうです。
「片付け」とは?
「かたづけ」と読む「片付け」は、「乱雑に置かれている物品をまとめて整理すること」「物品を適切な場所に入れること」を意味する言葉です。
そのほか、「物事を上手く処理する」「仕事などを終わらせる」という意味も持っています。
「物事などの決着をつける」ことを示す「片を付ける」が語源とされています。
「掃除」と「片付け」の違い
「掃除」と「片付け」の違いを分かりやすく解説します。
「掃除」は「汚れやゴミ、ほこりなどを取り除くこと」を意味し、掃いたり拭いたりして家の内外を清潔にする行為に対して使用します。
「トイレを掃除する」や「ふき掃除」のように使用され、日常生活でも気軽に使われている言葉です。
また、「害になるものや悪いものを取り除くこと」という意味もあり、「汚職が広がる業界を掃除する」のように用いられます。
一方、「片付け」は「まとまりなく置かれている物品を整えること」や「物品を適切な場所に収納すること」を意味し、「自宅の片づけをする」「食器の片付けを手伝う」のように使います。
そのほか、「上手く物事を処理する」「仕事などを終わらせる」といった意味も含んでおり、「夏休みの宿題を片付ける」「業務上の問題を片付ける」などのように用いることもあります。
まとめ
「掃除」は「汚れやゴミ、ほこりなどを取り除いて住まいを清潔にすること」「害悪などを除去すること」を示し、「片付け」は「乱雑に置かれている物を整理したり、物を適切な場所に収納したりすること」「物事を終わらせたり上手く処理したりすること」を示します。
どちらも日常生活で登場する機会の多い言葉です。
ぜひ違いを覚えておきましょう。
