「赤味噌」と「赤だし」はどちらも「赤」という漢字が用いられた言葉ですが、意味などが異なるため混同しないよう注意が必要です。
この記事では、「赤味噌」と「赤だし」の違いを分かりやすく説明していきます。
「赤味噌」とは?
「赤味噌」は「あかみそ」と読む言葉で、「大豆など塩と麹を加えて発酵させた味噌のうち、赤い色合いのもの」を意味します。
白っぽい色合いの「白味噌」に対する呼び名で、白味噌と比較すると「大豆が多く熟成期間が長い」ことから赤味を帯びた色になります。
「赤だし」とは?
「あかだし」と読む「赤だし」は、「豆味噌に米味噌などを配合した調合味噌」を意味し、「赤だし味噌」と呼ばれることもあります。
また、「赤だしで作る味噌汁」を指す場合もあるようです。
愛知県をはじめとした東海地方で多く消費されています。
「赤味噌」と「赤だし」の違い
「赤味噌」も「赤だし」も「味噌」という意味を持つ点は共通していますが、次のような違いがあります。
「赤味噌」は「赤味を帯びた色、または褐色の味噌の総称」を意味し、原料や製法に関わらず色合いのみが呼び名の基準となっているのがポイントです。
「赤味噌」には、「江戸味噌」や「仙台味噌」「田舎味噌」「八丁味噌」といった種類があります。
他の味噌に比べて塩分が多めで辛味があり、味噌汁のほか炒め物や煮物、ソースの隠し味などに使用されています。
一方、「赤だし」は「豆味噌に米味噌などを配合した調合味噌」を意味します。
豆味噌は豆麹を、米味噌は米麹を使う味噌で、渋みのある豆味噌と甘味のある米味噌をブレンドすることによってまろやかな風味の味噌になります。
「赤だし」は味噌汁や味噌煮、田楽味噌やもつ煮込みなどに使用されています。
なお、名称から「だし」が入った味噌と思われがちですが、製品によってだしの有無は異なるようです。
まとめ
「赤味噌」は「赤っぽい色・褐色の味噌の総称」を示し、「赤だし」は「豆味噌に米味噌などを配合した調合味噌」を示します。
双方の味わいも併せてチェックしておきましょう。
ぜひ参考にして料理に活用してください。