同じような意味合いで使われる言葉として「薄命」と「短命」があります。
よく似た言葉ですが2つの言葉ははっきりした違いで区別されています。
この記事では、「薄命」と「短命」の違いを分かりやすく説明していきます。
「薄命」とは?
「薄命」とは、「運命に恵まれず幸が薄いこと」を意味する言葉です。
生まれつきの天命に恵まれておらず人生において幸福が少ないことを表します。
一般的には不幸に見舞われて早死にすることを表す意味で使われますが、早死には不幸の結果に過ぎません。
数奇な運命にもてあそばれ幸せと縁遠いことが「薄命」の本質です。
「短命」とは?
「短命」とは、「命が短いこと」を意味する言葉です。
命をつなぐ期間が短く若死にすることを意味します。
本来は生物の生命、特に人間の一生が長く保たず早く死んでしまうことを意味する言葉ですが比喩的な表現で「物事が長く続かず終わること」という意味でも使われています。
「薄命」と「短命」の違い
「薄命」と「短命」の違いを、分かりやすく解説します。
「薄命」と「短命」の違いは「命が表すもの」です。
どちらの言葉にも「命」という漢字が含まれていますが「薄命」は運命や天命など生まれついて決められた定めを表しているのに対し「短命」は生命を表している、という違いで区別できます。
「薄命」は必ずしも早死にするわけではなく運命に翻弄されながら長生きするケースもありますが「不幸に見舞われて早く死んでしまう」という意味も含まれており、この場合は「短命」と近い意味になります。
「薄命」の例文
・『波乱万丈の人生を送った薄命の少女』
・『優れた才能を持ちながら運を味方にできなかった薄命の英雄』
「短命」の例文
・『代々短命の家系だが自分だけは長生きできている』
・『スキャンダルが発覚し政権は短命に終わった』
まとめ
「薄命」と「短命」は似ている部分もあるものの明確な違いで区別されています。
ポイントさえ理解すれば難しくないので基準を理解して正しく区別してください。