「みつまめ」と「あんみつ」はいずれも和のスイーツに関する言葉ですが、意味が異なるため区別して覚える必要があります。
この記事では、「みつまめ」と「あんみつ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「みつまめ」とは?
「みつまめ」は、「茹でた赤エンドウに、賽の目にカットした寒天や白玉粉で作った求肥、フルーツなどを添えて糖蜜をかけた食べ物」を意味します。
江戸時代末期に屋台で販売されていた「茹でた赤エンドウとしん粉で作った餅に糖蜜をかけたおやつ」が原型とされ、明治時代に浅草の「舟和」が「茹でた赤エンドウや角寒天、果物、求肥に蜜をかけた甘味」を「みつ豆」として提供したことが始まりとされています。
「あんみつ」とは?
「あんみつ」は「みつまめの上に餡をのせた食べ物」を意味します。
昭和初期に、銀座「若松」の主人が常連客による「もっと甘いものが食べたい」というリクエストに応えて「みつまめ」の上にこし餡をのせたことが由来といわれています。
「みつまめ」と「あんみつ」の違い
「みつまめ」と「あんみつ」の違いを分かりやすく解説します。
「みつまめ」は「茹でた赤エンドウ、賽の目にカットした寒天、求肥、フルーツなどを器に盛って糖蜜をかけた甘味」を意味し、浅草の「舟和」によって考案・提供されたと伝えられています。
「みつまめ」は見た目が華やかなだけでなく、冷やしても美味しく味わえるため特に夏場に人気があるスイーツのひとつとなっています。
一方、「あんみつ」は「みつまめ」のバリエーションの一種で、「みつまめに餡をトッピングした甘味」を意味します。
銀座の「若松」が提供したのが始まりとされており、後味がすっきりした絶妙な甘さ加減が魅力とされています。
なお、「みつまめ」のバリエーションとしては、アイスクリームを添えた「クリームみつまめ」、果物を加えた「フルーツみつまめ」などがあります。
まとめ
「みつまめ」は「茹でた赤エンドウに、賽の目にカットした寒天や求肥、フルーツなどを添えて糖蜜をかけた食べ物」を示し、「あんみつ」は「みつまめにこし餡をのせた食べ物」を示します。
双方の誕生の経緯についてもチェックしておきましょう。
ぜひスイーツに関する言葉の違いを理解する参考にしてください。