似たような意味を持つ言葉として「更新」と「改訂」があります。
2つの言葉はどのような違いで区別されているのでしょうか。
この記事では、「更新」と「改訂」の違いを分かりやすく説明していきます。
「更新」とは?
「更新」とは、「古いものを新しいものに改めること」を意味する言葉です。
古くなったものを新しいものや内容に置き換えて改めることを指します。
古い内容を新しい内容で上書きして改める意味のほか、有効期限が切れたものを改めて再び効力を持たせることの意味でも使われます。
「改訂」とは?
「改訂」とは、「書かれている内容を正しく書き改めて直すこと」を意味する言葉です。
文書や書類などに書かれている内容の一部を新しい内容に書き直して改めることを指します。
本来は出版物の内容など文字で書かれた一部を書き換えて新しくすることを意味する言葉ですが、法律の条文を書き直すなどの意味でも使われることから転じて「決まり事を改めて決め直すこと」という意味でも使われています。
「更新」と「改訂」の違い
「更新」と「改訂」の違いを、分かりやすく解説します。
「更新」と「改訂」の違いは「改める目的」です。
どちらも古いものを改めることを意味しますが「更新」は読んで字のごとく新しい内容に置き換えて改めるのに対し「改訂」は間違っていることやそぐわないことを正しくふさわしい内容に改めることを意味する、という目的の違いで区別されます。
内容が変わって新しくなる点に注目すれば内容の変え方に関わらず「更新」に当たりますが「改訂」には誤りを正しくする「訂正」や「修正」に近いニュアンスが含まれています。
「更新」の例文
・『昔のデータを最新のデータに更新する』
・『100m走の世界記録を更新する』
「改訂」の例文
・『今年からルールブックが改訂された』
・『教科書の内容を時代に合わせて改訂する』
まとめ
「更新」と「改訂」は何のためにどう改めるのかの違いによって区別されています。
混同しないようそれぞれの意味を正しく理解しておきましょう。