この記事では、「世間知らず」と「常識知らず」の違いを分かりやすく説明していきます。
「世間知らず」とは?
世間知らずとは、経験が浅くて世の中の事情に疎いことやその様子のことをいいます。
多くの人が知っていたり、身につけていたりする一般常識がなかったりすることを表しています。
社会に出たばかりだったり、過保護に育てられたりして経験が不足している場合などに世間知らずと言われたりします。
ネガティブな意味で用いられる言葉です。
「常識知らず」とは?
常識知らずとは、当然身につけているべき一般常識が身についていない人のことをいいます。
常識には、一般の社会人が持つべき知見や判断力といった意味があります。
常識知らずは、常識が欠けていることを表しています。
ネガティブな意味で使われる言葉になります。
「世間知らず」と「常識知らず」の違い
世間知らずも常識知らずも、身につけているべき一般常識が身についていないことを表しています。
どちらもネガティブな意味で使われますが、世間知らずは経験が浅いといったニュアンスが強いです。
そのためお人よしといった意味で用いられることもあり、ネガティブな意味ではないこともあります。
常識知らずは、ネガティブな意味でのみ用いられます。
「世間知らず」の例文
・『彼は入社したばかりなので世間知らずですが、やる気はあるので期待しています』
・『彼女はご両親から大切に育てられたのでちょっと世間知らずなところがあります』
「常識知らず」の例文
・『こんなことも知らないなんて常識知らずな人なのでしょう』
・『結婚式に真っ白なワンピースで行ったら常識知らずだと思われてしまいますよ』
まとめ
世間知らずも常識知らずも身についているべき一般常識が身についていないことを表していますが、世間知らずには世の中の事情に疎いとか経験が浅いといったニュアンスが含まれます。
それからどちらもネガティブな意味で用いられますが、世間知らずはネガティブな意味でないこともあります。