「深谷ねぎ」と「下仁田ねぎ」はいずれも食物に関する言葉ですが、意味が異なるため区別して覚える必要があります。
この記事では、「深谷ねぎ」と「下仁田ねぎ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「深谷ねぎ」とは?
「深谷ねぎ」は「ふかやねぎ」と読む言葉で、「埼玉県北部に位置する深谷市およびその周辺で栽培される、ユリ科の多年草のねぎ」を意味し、「白ねぎ」や「長ねぎ」とも呼ばれる「根深ねぎ」の一種になります。
深谷はもともと「藍」の産地でしたが、明治時代の始めに値段が暴落したことがきっかけでねぎを栽培するようになったそうです。
「下仁田ねぎ」とは?
「しもにたねぎ」と読む「下仁田ネギ」は、「群馬県南西エリアに位置する甘楽郡下仁田町の特産品とされている根深ねぎ」を意味します。
江戸時代には既に生産されており、江戸に住む大名などに好まれたことから「殿様ねぎ」と呼ばれることもあります。
「深谷ねぎ」と「下仁田ねぎ」の違い
「深谷ねぎ」も「下仁田ねぎ」も「ユリ科の多年草に属するねぎ」「根深ねぎの一種」という意味を持つ点は共通していますが。
次のような違いがあります。
「深谷ねぎ」は「埼玉県深谷市およびその周辺で栽培される根深ねぎ」を意味し、収穫する時期によって呼び方が異なり、春に採れたものは「春ねぎ」、夏に収獲されたものは「夏ねぎ」、秋冬に採れたものは「秋冬ねぎ」と呼ばれます。
特に「秋冬ねぎ」は糖度が高く、溶けるような食感が味わえることで有名です。
「深谷ねぎ」は炒め物やスープ、フライといったメニューに使用されています。
一方、「下仁田ねぎ」は「群馬県甘楽郡下仁田町の特産品である根深ねぎ」を意味し、丈が短く、全体的にずんぐりしているのが特徴です。
生のままでは辛味が強めですが、加熱すると甘味が増し、とろけるような食感が味わえます。
「下仁田ねぎ」は焼きねぎやすき焼き、かき揚げなどの料理に用いられています。
まとめ
「深谷ねぎ」は「埼玉県の深谷市およびその周辺エリアで栽培される根深ねぎ」を示し、「下仁田ねぎ」は「群馬県の甘楽郡下仁田町の特産品である根深ねぎ」を示します。
ぜひ両者の違いを理解して、料理などに活用してください。
