この記事では「よろしければご活用ください」について解説をします。
「よろしければご活用ください」とは?意味
よかったら使ってください、使いたければ使ってもよいです、という意味です。
「よろし」は「よろしい」のことで、差し支えない、ふさわしいという意味があります。
「ば」は、実現していない事柄が実現したと仮定する条件を表します。
「晴れたならばピクニックに行く」のような使い方をします。
「ご活用」は「活用」を敬意を表す形にしたものです。
他人の行為を表す語に「ご」をつけて、その行為をする人を敬う意を表します。
「ください」は、相手に何かを求めるときに用いる語です。
「よろしければご活用ください」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、何かを使ってよいと伝えるために用います。
使ってもよいし、使わなくてもよいです。
使いなさいと強制するものではありません。
「よろしければ」という言葉を用いて、使ってもよいし使わなくてもよいという意味を込めています。
「ください」は命令しているように聞こえることのある言葉ですが、この場合は命令をしているのではありません。
何かを行ってもらいたいとき、「ください」の代わりに「〜くださると幸いです」「〜くださいますか」などが使われることがあります。
しかし、「よろしければご活用くださいますか」などとすると違和感があります。
この場合は「ください」を使っても問題ないでしょう。
たとえば、化粧品店でサンプルを試している人がいるとします。
この人は手に化粧品をいくつか塗っています。
いくつも化粧品を塗ると手がべたついてしまうことでしょう。
そう思った店員が、化粧品を拭きとるためのコットンを差し出しました。
使って欲しいという気持ちで差し出しており、このときにこの言葉を使用します。
「よろしければご活用ください」を使った例文
・『サンプルをお渡ししております。よろしければご活用ください』
「よろしければご活用ください」の返答や返信例
何かを使ってよいとすすめられているので、使いたい場合は使ってよいです。
使わなければならないと強制しているのではないので、使いたくなければ使用しなくても構いません。
サンプルのような小さなものなら、受け取っておくとよいでしょう。
活用する場合も活用しない場合も、何かをすすめてくれていることにお礼を伝えるのが望ましいです。
こちらのことを思って活用するようにすすめてくれているので、その気持ちにお礼を伝えるのです。
まとめ
この言葉は、何かを使ってよいとすすめるときに用います。
そのものは使ってもよいし使わなくてもよいです。
強制してはいないので、相手を不快にさせにくい伝え方です。