ビジネスで問われる能力は様々ありますが、説得力のある説明を出来るかは、その中でもかなり重要な能力の1つと言えるでしょう。
今回扱う「そのため」も、その説得力を持たせるために使用されるフレーズで、これより解説いたします。
「そのため」とは?
「そのため」とは接続詞の一種であり、「そのため」の前に述べられた内容が、後に述べられる内容の理由となるように働くフレーズです。
言い方を変えれば、前の内容によって導き出される結論が、後の内容であるように働いています。
この場合の「ため」は、「理由」や「原因」を意味するもので、「目的」を意味するものではありません。
具体的な使用例としては、「今年は雪が少ない。そのためスキー場は経営が厳しい」というようなパターンになります。
また「そのために」と「に」が付くこともありますが、意味は変わりません。
「そのため」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
ビジネスにおいても、ある事柄とそれを理由にした結論を並べて説明するために用いるフレーズです。
論理的且つ明快に原因とその結論を述べることが出来るため、説得力のある表現内容を作ることが出来ます。
よって、会議やプレゼンなどで、自分の意見や案を通す目的で使用される傾向が見られます。
具体的には、「電気料金が高騰しています。
そのため省電力家電の需要が高まっています」のように用います。
「そのため」を使った例文
それでは、他に考えられる使用例を挙げてみましょう。
・『近年少子化が加速しています。そのため、育児休暇を充実させる必要があります』
・『マンション需要が高まっています。そのため都心のマンション価格が上昇し続けているのです』
「そのため」の言い替え
前後で理由とその結論や結果になるような、接続詞もしくは接続詞的な用法のフレーズで言い替えることが出来ます。
・「したがって」
漢字だと「従って」となりますが、こちらも「そのため」と全く同じ機能を果たします。
・「それゆえ」
こちらもこのフレーズの前の内容が理由、後に続く内容が結論や結果になるように働きます。
漢字も使うと「それ故」です。
・「だから」
極めて一般的且つカジュアルな言い替え表現です。
まとめ
「そのため」とは、「そのため」の後に続く内容が、前の内容を理由とした結論になるように働く接続詞です。
論理的に明快な表現を作ることに役立ちます。