ビジネスでは常に相手の存在を意識し、お互いをどうやって合わせていくかが問われます。
また、ビジネスではどれだけ儲けるかも重要な課題です。
「費用の面で折り合いがつかず」というフレーズも、そのようなビジネスの特徴から発生する事例であり、これより解説いたします。
「費用の面で折り合いがつかず」とは?
「費用」とは、「何かをする際に必要な金銭」のことです。
また「面」は、「関して」や「ついて」と同じ意味で使用されています。
さて、今回のフレーズでメインとなるのは「折り合いがつかず」の部分ではないかと思います。
「折り合い」とは、簡単に言えば「人間関係の調整」や「主張の譲り合い」のことです。
人間同士あらゆる意見が合致することはなく、一定の対立関係が出てくることはよくあります。
その中で、人間関係のバランスを取り、上手くやって行くことを意味しているのです。
「折り合いが付く」で、その調整が上手く行くことを意味していますから、「折り合いが付かず」であれば、それが失敗することを意味しています。
以上のことから、フレーズ全体で「費用についてお互いに意見調整が上手く行かず」という意味になります。
「費用の面で折り合いがつかず」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
ビジネスが「一定の利益の追求」を前提としている限り、どれだけ儲けるかは主目的と言えます。
そしてその利益という観点で見れば、どれだけ稼ぐか、どれだけ費用を使わないで済むかの両方が問われることは言うまでもありません。
また、費用とは別の見方をすれば、相手にとっては「稼ぐ額」つまり「収益」や「売上」となりますから、相手としては多いに越したことはありません。
つまり一方にとっては多額であることが求められ、他方にとっては少額であることが求められるため、対立関係が発生します。
その調整が上手く行かないことを「費用の面で折り合いがつかず」という表現で表すわけです。
「費用の面で折り合いがつかず」を使った例文
それでは、このフレーズの使用例を挙げてみましょう。
・『今回は費用の面で折り合いがつかず、契約は成立しなかった』
・『費用の面で折り合いがつかず、双方が出直すことになった』
「費用の面で折り合いがつかず」の言い替え
「費用についてお互いに調整がつかない」ことをどう言い替えるかがポイントとなります。
・「費用に関して交渉が上手く行かず」
「折り合い」を「交渉」で言い替えています。
・「コストの問題でお互いが譲らず」
費用についてはビジネスでは「コスト」と外来語で言い替えることが多く、「折り合いがつかず」は「お互いに譲らず」で代用しています。
・「費用に関して平行線のまま」
交渉が上手く行かない、物事が進展しないことを「平行線のまま」という表現で表すことがあります。
まとめ
「費用の面で折り合いがつかず」とは、費用についてお互いの主張がぶつかりあったままで合意を形成できないことを意味するフレーズです。