「苦戦を尻目に」とは?
ビジネスメールや敬語の使い方を徹底解釈していきます。
「苦戦を尻目に」とは?
「苦戦を尻目に」とは、ビジネスシーンや敬語での会話などにおいて「厳しい状況であることを横目で見ながら」あるいは「思ったほどことがスムーズに運べていない事態を知っていながら」などという意味合いで使われている言い回しです。
流通業やサービス業などにおける販売店舗の業績が思わしくない場合や、とある企業におけるセールスマンの営業成績が振るわなかった場合などに使用されています。
「苦戦を尻目に」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「苦戦を尻目に」とは、「状況が思わしくないという報告を受けて」ないし「悪戦苦闘している事態を無視して」などという意味合いで用いられている文言です。
「目尻だけを動かして後方を少しだけ見る」さまを示す「尻目(しりめ)」という語は、ビジネス上では「チラッと見るだけで気にしない」様子などを表しており、上記のフレーズは「仲間たちが苦しい戦いを強いられているもののまったく意に介さない」心情を示す言い回しとして使われています。
「苦戦を尻目に」を使った例文
・『先月新しくオープンしたばかりの販売店舗における集客が予想をはるかに下回っておりますが、この大苦戦を尻目にさらに競合他社が隣の地区に新店を開店いたします』
・『業務研修における新入社員たちの苦戦を尻目に、一方では日々成長していく彼らの姿を頼もしそうに見ている次第でございます』
「苦戦を尻目に」の類語や言い替え
・『迎えている厳しい事態をよそに』
・『苦しい状況であることを差し置いて』
・『スムーズに進行していない実態は気にせず』
まとめ
「苦戦を尻目に」とは、ビジネストークや敬語での文章などにおいて「手を焼いていることを知りながら」などという意味合いで使われている表現です。
このフレーズを使用する際にはもっている意味やニュアンスなどをしっかりと理解した上で、その時の場面や状況などに応じて違和感のないように使いこなしましょう。