ビジネスに限らず、論理的な表現をすることが、説得力を増すことにつながります。
今回扱う「したがって」もそのような中で使われるフレーズであり、これより解説いたします。
「したがって」とは?
「したがって」は漢字を使うと「従って」となります。
文法的に見ると、動詞「従う」の連用形「従い」に、接続助詞「て」が付いた「従いて」がまず基本形となります。
その上で、発音しやすいように「い」が「っ」という促音になった促音便変化の結果がこの形になったものです。
実際の使用方法としては、接続詞として利用されています。
具体的には、「最近は気温が全般的に高くなっています。
したがって桜の開花も早くなっています」のように用い、「したがって」の前に置かれた内容から導き出される結論が、「したがって」の後に続く内容という流れになります。
「したがって」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
ビジネスでこのフレーズが使われるのは、理由と結論を順序立てて明確に表現したい場合です。
これにより、自分の意見や説明に説得力を持たせることが出来ます。
具体的には、「昨今は価格競争が激しい。したがって他の商品より機能を格段に向上させることで価格競争から脱する必要がある」のように用います。
文章表現としてだけでなく口頭でも使用しますが、その場合は会議などかなりフォーマルな場面が考えられるでしょう。
「したがって」を使った例文
それでは、既出の事例以外の使用例を以下に挙げてみましょう。
・『人手不足が酷くなっている。したがって採用活動に力を入れる必要がある』
・『医療費が激増しています。したがって医療費削減の方法を考えることが急務です』
「したがって」の言い替え
接続詞か接続詞的な使用をするフレーズによって、因果関係を表すものであれば代用出来ます。
・「それ故」
「したがって」同様に、「それ故」の前の内容が、後に来る結論の理由となります。
ひらがなで「それゆえ」という形でもよく使われます。
・「そういうわけで」
「それ故」の口語的な表現です。
・「だから」
こちらもカジュアルな形での言い替えになります。
まとめ
「したがって」とは、接続詞的に使用され、このフレーズの前の内容が後の内容を結論として導く形を取ります。
説得力がある表現を作ることに役立つフレーズです。