「今回を限りに」とは?ビジネスメールや敬語の使い方を徹底解釈

「今回を限りに」とは? ビジネス用語

数量から期間まで、何かを限定することはビジネスでもよくあります。

「今回を限りに」もその関連のフレーズであり、これより解説いたします。

「今回を限りに」とは?

「今回」は、話題としている事柄がもっとも近い将来に行われるか、最も近い過去に行われた場合に使用されます。

分かりづらいので、具体例として会議について「今回」という言葉を適用してみましょう。

例えば、「これまでの会議では様々な議題を設定してきましたが、今回は取引先拡大を議題とします」であれば、現在進行もしくは直近の将来に行われる会議について説明する中で、「今回」が使用されていることがわかります。

逆に「これまでの会議では様々な議題が設定されており、今回は取引先拡大が議題になりました」であれば、既に終わった直近の会議について「今回」が使用されているとわかるはずです。

以上のように「今回」は未来であれ過去であれ、直近の事柄に用いられる言葉であり、「今回」「今回の〜」のように、指示する内容も含めて使用されることがあります。

一方、「〜を限りに」とは、「〜を最後に」という意味になります。

以上のことから、「今回を限りに」「今回(の〜)を最後として」という意味のフレーズなのです。

「今回を限りに」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

ビジネスに限らず、直近の過去にあった、もしくは直近の未来にある事柄を最後にして、物事を終了する場合に用います。

例えば、「社内運動会が10月に開催されますが、今回を限りに廃止されることになりました」であれば、10月に開催予定の社内運動会が最後になるということになります。

また、「社内運動会が10月に開催されましたが、今回を限りに廃止されることになりました」であれば、直近の10月に開催された社内運動会が廃止されることを意味します。

基本的に、「今回」が具体的に何に関する「今回」なのか、わかるような場合にこのフレーズの形で使用します。

「今回を限りに」を使った例文

それでは、上記以外に考えられる使用例について挙げてみましょう。

・『今回を限りに、海外旅行は辞めることにします』
・『レースに参加するのは、今回を限りにしたいと思います』
・『マラソン大会が来月開催されますが、今回を限りに引退します』

「今回を限りに」の言い替え

このフレーズの言い替えとしては、以下のものが考えられます。

「今度を最後に」
「今度」「こんど」は、今回と同じ意味で使用出来ますが、どちらかというと「次回」という未来の意味で使用される傾向があります。

「この度を最後として」
「この度」「今回」と同じ意味になります。

まとめ

「今回を限りに」とは、直近の未来に行われる、もしくは直近の過去に行われた事柄について、その行われた時点が最後に行われる回であることを伝えるためのフレーズになります。

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