ビジネスにおいては、ルーティンワークのように、同じことを継続してやっていれば良い業務もあれば、臨機応変に対応しなくてはならないこともあります。
「急務となっています」は、このような場合に用いるフレーズであり、これより解説いたします。
「急務となっています」とは?
「急務」は「きゅうむ」と読み、意味は「急いで対応しなくてはならないこと」です。
一方、「〜となっています」の「なっています」の部分は、動詞「なる」の連用形「なり」に、接続助詞の「て」、更に動詞「いる」の連用形「い」に丁寧表現の助動詞「ます」の終止形が順に接続する形になっています。
「なりています」が本来の形ですが、発音しづらいため、「り」が「っ」という促音に変わる、いわゆる促音便変化で「なっています」という形であることに注意が必要です。
「〜となっています」で「〜の状態になっている」というフレーズの丁寧表現であることから、フレーズ全体としては、「急いで対応しなくてはならない事態になっています」という意味になります。
「急務となっています」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
ビジネスにおいても、想定外の事態や放っておくと酷いことになるような事態には、すぐに対応しなくてはなりません。
このフレーズは、そのような事態であることを明確に伝える意図があるのです。
また、単に状態を説明するだけではなく、問題解決や問題解消を図るため、担当者や責任者に即時の対応を求めています。
実際の使用例としては、「物価高騰の流れが継続しているため、仕入価格の維持が急務となっています」のような形が考えられるでしょう。
「急務となっています」を使った例文
それでは、このフレーズを用いた実際にあり得る例文を挙げてみたいと思います。
・『退職年齢を迎える従業員が多く、人手不足解消が急務となっています』
・『競合他社との差別化が急務となっています』
・『経営陣の若返りが急務となっています』
「急務となっています」の言い替え
「急いで対応しなくてはならない状態である」という意味合いの表現で言い替えることが出来ます。
・「緊急に対応が必要です」
「緊急」「きんきゅう」とは、「重要な事柄について対策が急がれること」という意味です。
・「迅速な対応が求められています」
「迅速」「じんそく」は「速やか」「すみやか」という意味です。
まとめ
「急務となっています」とは、何らかの問題に対し、「急いで対応することが必要です」と伝えるためフレーズです。