この記事では、「油絵」と「アクリル」の違いを分かりやすく説明していきます。
「油絵」とは?
油絵とは、顔料の粉末を乾性油に溶かした絵具をキャンバス等に塗って描いた絵画のことをいいます。
顔料は水や油に溶けない性質を持っています。
キャンバスは絵を描くための支持体と呼ばれるもので、木枠に布が張ってあります。
油絵は14世紀頃にヨーロッパで誕生しました。
油絵には様々な技法があり、多彩な表現ができます。
絵具は乾くと耐水性になり、耐久性にも優れています。
油絵の代表的な名画には、レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた「モナ・リザ」があります。
「アクリル」とは?
アクリルとは、アクリル樹脂を固着材に用いた絵具とその絵画のことをいいます。
油絵のような表現も水彩画のような表現もできるのが特徴です。
例えば、油絵のように重ね塗りをすることもできますし、水彩画のように水で薄めて淡く描いたりすることもできます。
また、水洗いも可能です。
アクリルは乾燥がとても速く、乾いた後は水に溶けません。
耐水性に優れています。
紙に描くことが多いですが、ガラスや石、木、金属などに描くこともできます。
「油絵」と「アクリル」の違い
油絵は顔料を乾性油に溶かした絵具で描いた絵画のことで、アクリルはアクリル樹脂を固着材に用いた絵具で描いた絵画のことです。
油絵と水彩画の性質を併せ持っているのがアクリルになります。
油絵は何層にも重ね塗りができます。
アクリルも重ね塗りができますが、油絵ほどではありません。
また、アクリルは絵具を水で薄めて水彩画のような表現もできます。
油絵の方がアクリルよりも乾きにくく、アクリルはスピーディーに乾きます。
油絵はキャンバスと呼ばれる布地に描くのが一般的で、アクリルは紙に描くことが多いです。
まとめ
油絵は顔料を乾性油に溶かした絵具で描いた絵画のことで、アクリルはアクリル樹脂を固着材に用いた絵具で描いた絵画のことです。