この記事では、「突き指」と「骨折」の違いを分かりやすく説明していきます。
「突き指」とは?
指先から縦軸方向に力が加わって起こるさまざまな外傷の総称を意味する言葉です。
スポーツ外傷の中で、最も頻度が高いものの1つとされます。
具体的には、指の関節の捻挫、靭帯断裂を含む脱臼、腱の断裂、打撲、骨折などが含まれます。
また、診断にはX線撮影が用いられ、骨折や脱臼の有無をチェックします。
治療方法は、外傷の種類や重症度によって異なり、保存療法や手術療法が選択されます。
「骨折」とは?
骨が完全にもしくは部分的に折れることを意味する言葉です。
通常はより重大な外傷によって引き起こされます。
交通事故や高い場所からの落下など、強い衝撃が原因で起こることが多いとされます。
「骨折」にはさまざまな種類があり、完全骨折、不完全骨折、開放骨折、閉鎖骨折などが含まれます。
完全骨折は骨が完全に分断される状態を、不完全骨折は、骨が歪曲するか部分的に折れる状態を指します。
また、開放骨折は骨が皮膚を突き破って露出するもので、閉鎖骨折は皮膚が損傷しない骨折です。
骨折の治療には、骨を正しい位置に固定し、完全に治癒するまで動かないようにする必要があります。
これにはギプスや手術が必要になることがあります。
「突き指」と「骨折」の違い
「突き指」と「骨折」の違いを、分かりやすく解説します。
「突き指」と「骨折」は、どちらも手や足の指に起こる怪我ですが、その原因と症状には違いがあります。
「突き指」は、指先に壁やボールなどが強くぶつかることによって、指の靭帯や腱、関節、時には骨を傷める怪我の総称のことです。
手の指によく見られるものですが、足の指にも起こり得ます。
その一方で、「骨折」は、外部からの強い衝撃によって、ひとかたまりの骨のつながりが途絶えることです。
完全骨折、不全骨折、単純骨折、開放骨折、剥離骨折、粉砕骨折など、いくつかの種類があります。
また、「突き指」と「骨折」が同時に生じることもあるため、自分で見分けるよりも病院で診察を受ける方が正しい判断が可能です。
まとめ
「突き指」と「骨折」は、発生する原因や治療方法、影響する範囲などにおいて異なる点が多くありますが、どちらも適切な診断と治療が重要であるという共通点があります。
とりわけ、スポーツ選手には、これらの外傷を予防するための適切な準備と、万が一の際の迅速な対応が求められることでしょう。